2020年12月17日
スタイリッシュ・スピンキャスト ~ Roddy Convertible 320 ~
Roddy Convertible 320
稲村製作所ロディ・コンバーチブル320。 詳しい年式は不明ですが、おそらく1960年代後期に製造販売されたのもの…。もしくは稲村製作所がダイワ精工との合併の過渡期に販売されたリールだと思われます。ロディリールの外箱にダイワのシールが貼られたものも存在するので、70年代初頭までは市場に流通していたようです。
稲村ロディの " コンバーチブル " は、左右両用ハンドル仕様であることを意味します。コンバーチブル320は左右両用ハンドルのクローズドフェイスリールということです。アブマチック170よりほんの少し小ぶりな覆面リールで、ミッチェル風のハンドルがなかなかお洒落です。
ボディー左面ハンドル付け根のダイヤルはストッパーのオンオフ。右面のダイヤルはドラグです。本来はフタネジがあるのですが、このリールは紛失してありません。M5のネジなのでホームセンターで代替品はすぐ手に入ります。
稲村クローズドフェイスリールは、たとえば300番台でいえば、300、310、320、330の4種類が存在します。(←ぼくが知る限り)これらは同一モデルのサイズちがい…ではなく、まったく異なる設計のリールです。ロディマチック300、ロディマチック310、ロディコンバーチブル320、ロディマチック330。いずれも別モノですw 稲村リールのややこしいところですw 他にもロディxxxとロディマチックxxxのちがいとか…。キリが無いのでこのくらいにしときましょう…w
320は、ギア比1:3.6(くらい)。オシレート機構の無いフツーの覆面リールです。ピックアップピンも無く、ローターのエッジにぐるりと一周6ヶ所に切り欠きがあります。そこでラインをピックアップします。この構造のメリットはラインのピックアップが早いこと。エッジはきれいに角を落として仕上げられていますが、ピン仕様よりはラインへのダメージは大きいかもしれません。でも、極端に細いラインを使わない限りフツーに使えます。ライン摩擦によるエッジの削れもありません。
また、ハンドル付け根のダイヤルでドラグ調整とリバースストッパーのオンオフが機能するユニークな仕様を採用しています。右がドラグ、左がストッパーオンオフです。好みは人それぞれですが、ぼくは左ハンドルにセットしています。ドラグはフルロックにしてストッパーオフで使うほうが使い勝手が良いように思います♫
日本国内仕様は3本ラインのはいった赤カップが特徴ですが、欧州市場向けのブラックカップモデルも存在します。それと、稲村リールのお約束…Roddy以外のメーカーにもOEM供給していました。ヘドン版はヘドンコンバーチブル180。ヘドンカラー(グリーン系)もなかなかカッコいいです。
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