2020年12月30日
ベイトキャスティングの変遷 ~ Pflueger Spreme ~

Pflueger Supreme No.1576
Pflueger Supreme No.510
今回はフルーガー・スプリームです。以前投稿したSupreme No.1573は1950年代初期のモデルで、従来のダイレクトリールにカブハンドル(ハンドルドラグ)のオプションが取り付けられたものでした。
2020/12/23

フルーガーというメーカーは1881年創業で、もとは漁業向けのフックを製造販売していましたが、1916年に同社初のベイトキャスティングリールを販売し、釣具総合メーカーへ成長しました。
今回はアンチリバース、スタードラグ、オートリターンフリースプールを搭載した後継モデルSupreme No.1576(1959年〜)。1958年にABU Record No.5000が登場し、それに対抗するためにフルーガーが、ダイレクトリールのSpremeの仕様を変更して発表したものです。もうひとつは、No.510(1966年〜)。フルーガー社がシェークスピア社に買収された過渡期(1966年前後)のものです。

画像右はSupreme No.1576。フルーガーがシェークスピア傘下になる以前のスプリーム。画像左はSupreme No.510。フルーガーがシェークスピア傘下になった後のスプリーム。どちらもダイレクトリールがベースになっています。1576のジャンピングバスマークは510ではエンブレム型に意匠変更されています。

シェークスピア傘下後はリールを構成するパーツの合理化がすすんでいますね。各部の樹脂パーツ化が進み、右サイドプレートの5段回調整式ブレーキシステムは廃止され、そのかわりに左プレートのメカニカルブレーキの精度が上がっています。また、クリッカーも廃止されています。

ジャンピングバスと呼ばれる装飾がカッコいいですね。510以降は廃止されてしまいましたが、のちのSupreme 2600(←超人気モデル)で復活しました。
オマケねたですが、以前投稿したフルーガースプリームの模倣品 Roddy Dynamic 606と本家Spremeとの比較をアップしてみました。

2020/12/14

ニセモノは誰だ?! みたいな感じですねw 真ん中がRoddy Dynamic 606です。フリースプール機構は、本家がハンドル中心部のプッシュボタンを押し込むオートリターン式。Roddyの方はOcean City系のマニュアルリターンレバー式です。

ニセモノは左プレート側もティアドロップ形状になっています。

スプールの形状は見事なまでに模倣しています。手前がSpremeで奥がRoddyです。

リールフット側のSpreme独特なピラーデザインはうりふたつ。
…というか、いくつかのパーツ(外装メインですが)に互換があったりします。こうして比べてみると、いろんな発見があって面白いです♫

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タグ :Pflueger
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