2021年01月11日
メイドインジャパン第二の波 ~ PFLUEGER 641 ~

PFLUEGER 641
前回に引き続き今回もフルーガーですw
フルーガーの日本製スピニングリールのお話です。
フルーガー641。1960年代。日本の大森製作所が " ダイヤモンド・マイクロ7 " 第2世代モデルをベースにフルーガー社にOEM供給していたリールです。当時、ダイヤモンド・マイクロ7ベースのリールは、北米大手の釣具メーカー各社に供給されていました。例えばシェークスピアやサウスベンドなどがそうです。

1950年代〜60年代の植野精工(オリムピック)、稲村製作所が " メイドインジャパン攻勢第一の波 " だとすれば、大森製作所の勢いは " メイドインジャパン攻勢第二の波 " といえるかもしれません。
オリムピックはコンパック、ヘドン、ゼブコ…。稲村製作所はRODDY、USダイワ、シアーズなど…。大森製作所はフルーガー、シェークスピア、サウスベンド…と、当時の北米大手釣具メーカーのほとんどが日本の3強とOEM提携していたことになります。
北米メーカーでスピニングリールを自社生産していたのはペンとシェークスピアくらいで、シェークスピアが大森製作所とOEM提携してからは、ペンのみが自社生産で健闘していたことになります。

さて、フルーガー600シリーズ。640、641、642、643の4サイズのラインナップでした。641はスピンフィッシャーでいえば712。カーディナルでいえば4と6の中間サイズでしょうか。フルーガーがシェークスピアと合併する以前(1965年頃)のモデルです。兄弟モデルのシェークスピア2000シリーズとはボディー形状が異なりますが中身はまったく同じです。大森のシンプルなギアシステム(ハイポイドフェイスギア)は不思議なくらい巻きが滑らかです。ぼろっぼろの中古でもギアがゴロゴロいう個体は見たことがありません。

大森リールの好きなところは折りたたみ機構。ベイルとハンドルを折りたためば、じつにコンパクトな塊になります。カーディナルと同じ美点ですね。

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