2021年03月10日
王道の金属片 ~ Chu-san's Spoon ~

Central Fishing / Bite
Central Fishing / Master Angler
今回は " 忠(ちゅう)さん "こと常見忠氏のスプーンのお話です。
『忠さんのスプーン』
ダムサイド、バイト、マスターアングラーといった、スプーンの王道ともいえるシンプルさが魅力の " 忠さんのスプーンシリーズ " 。1973年にシマノから販売され、1977年以降はセントラルフィッシングの取り扱いになりました。2011年に他界された常見氏(享年81)のスプーンたちは、広島県のメーカーが製造販売を引き継ぎ現在も売られています。

ぼくが所有する " 忠さんのスプーン " は1996年頃に購入した新しいものばかりです。これがホント良く釣れるスプーンで、大のお気に入りでした。湖水のルアーフィッシングの定番として必ずタックルボックスに入れていました。

常見忠さんといえば、日本のトラウトフィッシングの草分け的存在で、フィッシュオン(開高健・著)の銀山湖の大イワナや、モンゴルのイトウ釣りが有名ですよね。じつは生前の常見さんにいちどだけお会いしたことがあって…しかもご自宅にお邪魔しました。
たしか2002年頃だったと思います。
当時、常見さんは中越地方にご自宅がありました。偶然にもウチも中越に(嫁の)実家があって、お盆の帰省ついでに忠さん工房を訪ねてみることにしました。小洒落た民家の前にバラック小屋のような作業場(工房?)があって、ちょうどそこで塗装作業をしている常見さんがいました。(ホントに自分でスプーン作ってるんだ!)常見さんに挨拶をして、アポ無しで訪れたことを伝えると「せっかく来てくれたんだし、ここで立ち話も何だから家にあがって」と、急遽お宅にお邪魔することになりました。
釣り雑誌の記事で見たイトウの剥製が飾られた部屋に案内されました。さすがに初対面アポ無しだったので長居はできませんでしたが、いろいろな話を聞くことができました。奥只見の話とか、スプーンの塗装は全部ご自身で作業されているわけではなく一部だけとか(たぶんグラデーションカラー系)…などなど、話好きな良く喋る方でした。スプーンの小売りはしていないとのことで、そのかわりにと、試作品のスプーンをひとつおみやげに頂きました。

画像の小さなバイト(黒)です。常見さんいわく「最近は管理釣場でこういう小さいのが流行ってるんだってね」「依頼されたから作ってみたんだけどね…」どうやら当時のマイクロ化が進むスプーンに疑問をお持ちのようでした。短い時間でしたが、貴重なお話を聞けたことや、嬉しいおみやげまで頂いたことにお礼を言って帰路につきました。
めずらしくプロアングラー?の方と接したお話でした。

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タグ :ABUAmbassadeur
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