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2014年11月09日

釣りキチ三平を再現#6 〜ダイワ・スポーツライン4000〜

釣りキチ三平タックルシリーズ 第6弾。

釣りキチ三平を再現#6 〜ダイワ・スポーツライン4000〜

1970年代…。グラスロッドの普及やスピニングリールの進化によって、空前の投げ釣りブームが訪れたそうです。釣りキチ三平の海釣りの舞台は磯からサーフへと移り、サーフキャスティングをテーマにしたストーリー展開へ…。今回は、"シロギスの涙編" に登場した投げ釣りタックルの紹介です。劇中で三平くんが使用したタックルは… 今回もダイワ精工製。

まずはリールから…。

釣りキチ三平を再現#6 〜ダイワ・スポーツライン4000〜
原作に細かなディテールまで描きこまれたイラストがあります。その他、表紙絵や本編にも精密に描写されています。これはもう間違いなく…

釣りキチ三平を再現#6 〜ダイワ・スポーツライン4000〜 釣りキチ三平を再現#6 〜ダイワ・スポーツライン4000〜
ダイワ・スポーツライン 4000 (1975年発売)
原作で描かれたイラストと見比べてみても同じですね。当時、ダイワが本格的な投げ釣りを意識したスポーツラインシリーズの初代モデルです。毎度のことながら しんサンのブログ で、リールスペックや年代的な解説が詳しく書かれているので、そちらをご参照いただくとして…(←他力本願w)

釣りキチ三平を再現#6 〜ダイワ・スポーツライン4000〜
三平くんが使ったリールサイズは5000か4000と思われますが、彼の体格から考えると、4000サイズでほぼ間違いないでしょう。磯の王者編のシーライン400と300の関係が、そのままあてはまりますね。三平くんは基本的に魚紳さんと同じタックルを使います。そのタックルにサイズが複数設定されている場合は、魚紳さんよりワンサイズ小さなものを使う…といった具合です。魚紳さんは5000。三平くんは4000…。コレです!

釣りキチ三平を再現#6 〜ダイワ・スポーツライン4000〜 釣りキチ三平を再現#6 〜ダイワ・スポーツライン4000〜
じつは国産オールドのスピニングリールを買ったのは初めてで…^^; 中古店でタックルを物色するにしても、両軸受けリールは細かく探りをいれるんですけど、スピニングにはまったくもって興味が無く、素通りがあたりまえでした…。でも、それが三平タックルとなれば話は別です…。スポーツライン4000を偶然見つけまして…即バイトでしたw

リールについては正体も判明しているし、中古価格も安価な、いわゆるポンコチ…w 入手も楽でした。



問題はロッド…。



釣りキチ三平を再現#6 〜ダイワ・スポーツライン4000〜 釣りキチ三平を再現#6 〜ダイワ・スポーツライン4000〜
オリジナルコミックスの表紙に描かれたロッドは、ブルーのブランクスに、ジェットガイドと呼ばれる大口径金属ガイド。リールシートはリングシート…という仕様が確認できます。


釣りキチ三平を再現#6 〜ダイワ・スポーツライン4000〜
(※しんサンの画像を拝借)
しんサン、じゃこサン(←ポンコチスト重鎮)の鑑定によれば、
"S.C.(サンクリスタル)ジェットスポーツ390" (1976年発売)もしくは360とのことです。2代目ジェットスポーツにあたります。カタログモデルとしては、わずか2年という短命モデル… 希少です…^^;


…で、矢口先生はこんなロッドも描いています。

釣りキチ三平を再現#6 〜ダイワ・スポーツライン4000〜
コンビニコミックスの表紙絵には、茶系(オレンジ)カラーのロッド…。

釣りキチ三平を再現#6 〜ダイワ・スポーツライン4000〜 釣りキチ三平を再現#6 〜ダイワ・スポーツライン4000〜
というわけで、初代"ジェットスポーツ390H" (1975年発売)です!w これも偶然見つけて手にいれました。リールシートがリングシートではなく、FS(板)シートであることを除けば、コンビニコミックスの表紙絵のロッドと同じです。代用品としてはいいセンいってると思うんですけどねぇw 本来、初代ジェットスポーツのHモデルは(軽量化のために)板シート仕様だそうです。イラストのロッドがリングシートなのは、矢口先生がそのあたりを混同して描いてしまった…という説が濃厚ですw

釣りキチ三平を再現#6 〜ダイワ・スポーツライン4000〜 釣りキチ三平を再現#6 〜ダイワ・スポーツライン4000〜
アニメ版も茶系ブランクスのロッドが描かれていますね。

釣りキチ三平を再現#6 〜ダイワ・スポーツライン4000〜
初代ジェットスポーツは、チェッカーフラッグのデザインのロゴマーク…。そして、ジェットガイドと呼ばれる大口径金属ガイドが4点という仕様が目印です。現代のカーボンロッドとはまったく異なる特性のグラスロッドです。

リールもロッドも "スポーツ" の名が付いているところは、静の趣味からスポーツへと変わりつつあった当時の "釣り" のイメージを象徴するかのようなネーミングですね。


さて… キャスティングといえば動画検証です。今回も三平タックルの試投を動画に撮ってみました。


ロッド:ダイワ・ジェットスポーツ390H(1975年)
リール:ダイワ・スポーツライン4000(1975年)
ライン:ナイロン2.5号 + 12号テーパーリーダー
オモリ:25号

いわゆる "競技向けの投げ" は、ぼくにはできないので、いつものスタイル "ペンデュラムキャスティング" で試投しています。シンカーを水平に回すのではなく、背後に高く振り上げるやり方…。冷凍イワシ餌を投げるのに丁度良い投法です。

しっかし… グラスロッドの(ぼよんぼよんの)ブレを抑えながら、投げるのは難しいです…w 三平くんはこのタックルで180mという遠投記録を出しているんですよね…(汗)

釣りキチ三平を再現#6 〜ダイワ・スポーツライン4000〜 釣りキチ三平を再現#6 〜ダイワ・スポーツライン4000〜
ちなみに原作で描かれた "サイドスロー" や "フルターンキャスティング" は、たいへん危険なため止めました。(ヒトが通りがかることも考えられますので)周囲にヒトやクルマの気配がまったく無い冬場に、あらためて挑戦したいと思います。

飛距離はともかくとして… だいぶ投法のイメージはつかめています…w


三平タックルシリーズ…。まだまだつづきます。。。


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この記事へのコメント
お見事!!

タックル考察、その通りだと思います。
ノーマルタイプは、もっとぶにゃぶにゃですから・・・
矢口先生の書き間違えちゅうことで(o^-')b

しかし、いつもながら見事なキャスティングですね(^o^)
両軸だけで無く、スピもバッチリとは。
また、「ビシュ!」って音がいい!!
カタログスペックでは、800g+635g=1435g!!
よくぞそこまでシャープに振り切れますね(^^;)

次回、人のいないときにフルターン?
私としては、シャークも見てみたいでつm(_ _)m
麦稈帽子、赤い長袖と白の半袖、わら草履もお忘れ無く(^_^)v

さて、私もそろそろぽんこち投げ練の準備に入らねばと思ってます。
ふぃっしゅさんの様に、オールドヘビータックルを振り回せるか?
逆に振り回されたりして・・・(-_-)
Posted by しん at 2014年11月09日 21:34
あ、今気付きました(^o^)
冒頭写真、サザエの殻がにくい演出ですねぇ(o^-')b
Posted by しん at 2014年11月09日 21:35
 これも懐かしいです。
子供の頃、ジェット天秤でやってました。
 私は今、フライのキャストを改めて
やり直しています。
Posted by 誠 at 2014年11月10日 01:47
三平は読んでなかった私ですが、あえて異説をぶちかまします(笑)

竿のデザインに忠実に考えると、三平ちゃんの持ってる竿の竿尻は、ことごとくとんがってますやん。

これは75年前後の並継とは違うことないですかね?
もう1世代新しいタイプでっせ。
コミック本の版とかみないとわかんないけど、まだ売られてないもの書きませんでしょ(笑)

12巻の竿はブルーにパイプシートでニュージェットスポーツ。
かつて愛用してましたwww


茶系のパイプシートは・・・

えーい、ニューロングパワーにパイプシートぶち込んだカスタム!
…なわけないか(笑)

失礼しますた<(_ _)>
Posted by じゃこびっち♪ at 2014年11月10日 03:14
すいません、日本語オカシイあるよw

「まだ売ってないもの書かない」ってのは…

ぼくの仮説は、書かれた年を知らずに唱えているものなので、間違ってるかもしれませんという意味です。
Posted by びちぼち at 2014年11月10日 03:19
さすが!のキャスティング!

しかし べにょんべにょんですね

腰抜けしてるものか 元来こんな感じなのか・・・

時代ですね 

しかし サン公の腕前は そうとうなものですね

本当は Hなネタ入れたいのですが

エロ爺シンさんとは 違う存在のフィッシュさんの記事ですので止めておきます!!
Posted by ぐり at 2014年11月10日 21:02
>しんサン
スペック的にHだ!…と、しんサンが補足してくれなかったら、たぶんこの記事をアップするのは、ずっと先になっていたかもしれませんw 390Hはぼよんぼよんですけど、思っていたほど悪くはないですね。これで冬場のフルターンがんばってみます。。。あ、麦わらはかぶりませんよ〜(汗)  無人島ゼロ円生活になっちゃいますw(←わかります?) サザエ…気づいてくれましたか…(涙) 子どもが以前遠足で江ノ島に行ったときにひろってきたものです。。。

>じゃこサン
するどい! たしかに、原作のウッドグリップの形状は先っちょがとんがってますね。初代ジェットはストレート形状だ…。ちなみにコミック12巻初版は76年4月ですから、マガジンの週刊連載はその4〜6ヶ月前だと思います。その時代のジェットってことだと思うんですけど、釣りキチ三平はダイワのテスター(?)的な、(今風にいえばタイアップかな…?)存在だったので、発売前の新製品(2台目ジェット)をいち早く取材していたとも考えられますね。じゃこサンの予測はホント当たるからなぁ〜。ニュージェットは、ぉぼへーサンが買ったやつですよね。たしか…あのキレイなブルーの。。。 あとは、しんサンのスポーツ3兄弟の記事を待って、さらに深く考察しますかw

>ぐりサン
べにょんべにょんのぶにょんぶにょんですw
経年劣化もふくめて、かなり腰は抜けているでしょうね。でも、いいんです。三平の竿だから(爆) Hネタは…しんサンみたいな上手い突っ込みができなくて…(汗) w
Posted by FishboneFishbone at 2014年11月10日 23:50
>誠サン
僕はジェット天秤の前にハゼ天秤だったかなぁ。まこっチャン、フライキャスティング、こんどコーチしてね!だいぶ前にスイッチロッドを買ったんだけど、キャストの仕方がよくわからなくて…^^;
Posted by FishboneFishbone at 2014年11月11日 00:23
じゃこ先生のご指摘、ごもっとも!!
私の考察は甘甘だったかも・・・スマセンm(_ _)m

カラー表紙のシルバー系ブランクスで初代と判断しましたが、年代的にぎりぎり2代目でもおかしくないですね。
これなら、先生ご意見のグリップの件OKです。
(初代の石突キャップを外して振っていたという、強引な設定もありますけどね)

3兄弟は、次々回記事で予定しています。
そこで、再検証してみますね(^^)/
Posted by しん at 2014年11月11日 10:35
>しんサン
全然あまあまじゃないですよ。しんサンの無名島記事(前後編)がなかったら、みんな深く考察することなく終わってましたからね〜。しかも、しんサンの時代的考証は正確ですしね。。。 で、オリジナルコミックスを読みかえしていて、気づいたんですけど、シャークのジンのロッドも三平と同じモデルっぽいですよ。ページの端っこにタックルの挿絵がよくあるじゃないですか、それをみたらリールはオリムWIDEでしたけど、ロッドは三平くんと同じでした。なので、ジンもジェットシリーズじゃないかとw
Posted by FishboneFishbone at 2014年11月12日 23:00
釣りキチ三平の タックルには みなさん興味しんしんですが

サン公の ズボンは 興味なし・・・
フレアしてるけど ベルボトムほどは ない
ブーツカットでしょうねぇ・・・
リーバイスの517は サン公には 高いやろし
リーもまだ エドウィン傘下じゃない時代だと思うので高い
当時ラングラーは 輸入されてたのか?


東北の街で当時買える・・・ボブソンあたりでしょうか?
Posted by ぐり at 2014年11月17日 21:11
>ぐりサン
ビッグジョンなら当時は田舎にも数多く流通してましたよ。ぼくも小学生当時はビッグジョンのオーバーオールとか履いてましたw …てか、目の付けどころが、ぐりサンすげぇ〜す(^^;  ボブソンも多かったかなぁ…
Posted by FishboneFishbone at 2014年11月18日 22:08
うお! やられた~ ビッグジョン!!

それも考えられる・・・

♪ビッグジョ~ン 西部でうわさのビィッグジョ~ン ヘ~イヘヘ~イ!♪

そんなTVコマーシャルでした

僕も子供の頃 愛用してましたよ ビッグジョン!


制服指定の小学校でしたが デニムジーンズで通しましたww
Posted by ぐり at 2014年11月20日 20:01
ついでやけど サン公 ブリーフ派ですよね

番外編か なんかで ブリーフ姿見た!!ww
Posted by ぐり at 2014年11月20日 20:05
>ぐりサン
ぼくの記憶にあるビッグジョンのCMソングは、

Hello Hello John boy~♪
Let's go! Bigjohn boy~♪
Hello Hello Hello…

みたいな歌詞でカントリーミュージック風っていうんですかね? アコギとブルースハープだけで演奏しているような…そんな歌でした。残念ながらネット検索しても出てこなかったです。そーいえば同じ時期に、ボーイズボーイズっていうスケボー映画が公開されたんですよ。おそらく日本における第一次スケボーブームのきっかけじゃないかな? ボブソンが映画とタイアップして、オリジナルスケボープレゼント!ってキャンペーンをやっていたのを憶えています。

三平はブリーフというより、今でいうとこのボクサーパンツみたいなカタチでしたよ。トランクスよりぴったりしていて、ブリーフほど三角形じゃないカタチw なんかよくわかんないですねw
Posted by FishboneFishbone at 2014年11月23日 19:48
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