2015年09月12日
釣りキチ三平を再現#16 〜DAIWA Mooching Rod 4790-10 1/2〜
釣りキチ三平タックルシリーズ 第16弾!
BCカナダサーモンダービー編、山上湖の舞姫編に登場したカナディアンスタイル・ムーチングロッドの紹介です。だいぶ前に手に入れたものですが、ブログ記事にするタイミングがあわず、しばらく放置状態でした…(汗)ここにきてようやく重い腰をあげた…といったところですw
関連記事:釣りキチ三平を再現#5 〜ダイワ・275 ムーチングリール〜
DAIWA Moochinng Rod 4790-10 1/2
(1979年〜1980年)
全長 = 3.16m
継数 = 2本
仕舞寸法 = 161cm
自重 = 305g
キングサーモンやコーホサーモン専用に開発されたカナダダイワのロッド。画像は日本国内向け仕様。黒系のブランクカラーやEVAグリップが特徴的です。ガイドは当時の同社の主流であった金属ガイドが採用されています。
釣りキチ三平BCサーモンダービー編連載(1978年)から遅れること1年…。1979年にダイワのカタログモデルとして登場しました。カナダのサーモンフィッシングは日本でも様々なメディアで紹介され、釣りキチ三平はいわずもがな、当時の人気番組11PM…そのイレブンフィッシングチームがBCカナダサーモンダービーに出場したことが話題となり、番組人気にも後押しされて4790-10 1/2の国内販売に至ったのだと思われます。
日本での用途は主にスズキ、カツオ、ヒラメ、シイラ、メジマグロといった海のフィッシュイーターを対象とした泳がせ釣りが推奨されていたようです。オーシャンリール275などと組み合わせてカナディアンスタイルで楽しもう!と…おそらくそんな感じだったのでしょう。三平ロッド…というよりはイレブンフィッシングのイメージが強いロッドですね。
日本国内の販売期間は1979~1980年の僅か1年間だけで、かなりレアな部類にはいるモデルです。1981年以降は後継モデルとなるジェットライン1050が販売されました。(情報提供:みりおね屋しんサン)
ムーチングロッドという、それまでに日本にはなかったロッドの登場は、他の釣りにも大きく影響を及ぼしたと思われます。その代表格が…日本の沖釣り。日本では "ムーチング" というと、真鯛竿やヒラメ竿といった船竿を思い浮かべる釣り人も多いと思います。かの服部名人がHARDY 10' 10" Ten Tenムーチングロッドを相模湾の遊漁船に持ち込んだのが最初といわれ、その独特な胴調子のロングロッドがヒントとなり、ロングハリスの真鯛釣りには、全長3mの胴調子竿が絶大な効果を発揮!…という発見につながったとか…。以降国内各メーカーからムーチングアクションの船竿がつぎつぎに製品化されることになりました。じつに日本らしい応用例ですね。。。
ダイワ 4790-10 1/2は、製品化の背景はちがえどムーチングアクションが一般化される以前に登場していたことに価値があると思うわけです。
さて、4790-10 1/2。ブランクの粘りや美しいラッピングなど、良くできたロッドではあるのですが、そんな名竿もイレブンフィッシングのイメージが強く、釣りキチ三平を再現…とう点ではいまひとつピンときません。もうひとひねり欲しいところです。。。
KCコミックス表紙絵に描かれた 4790-10 1/2 をよく見てみると、グリップもブランクもブラウン系のカラーです。日本で販売された4790-10 1/2は、日本向け(イレブンチーム)にカスタマイズされたロッドである可能性が高く、釣りキチ三平で描かれたタイプとは異なります。三平ファンとしては、できれば原作のイメージに近づけたいところです。
画像は矢口高雄先生がBCサーモンダービー に参加されたときのもの。
[講談社ポケット百科シリーズ3 釣りキチ三平がおしえる新釣り入門(1979年発行)]に掲載
矢口先生が手にしているロッドが、三平ロッドのモデルとなったものですね。
そこで…
こんな仕様のロッドも追加しました。4790-10 1/2 とならべてみましたがどうでしょう。コルクグリップ仕様で茶系ブランクカラーのムーチングロッドです。かなり劇中のイメージに近いです。じつはこのロッド 。正体不明な無印ロッドで、グリップだけ4790-10 1/2に移植しようと手に入れたものだったんですが… そのままでもじゅうぶん三平ロッドの雰囲気がでています。
2本揃って三平ロッドを再現! というところに
釣りキチ三平を再現シリーズ… つづきます。
カヤックフィッシング・ブログ集
先進機構の海神 ~ A.F.Meisselbach Neptune ~
釣りキチ三平を再現 ~ 50th anniversary special edition O池の滝太郎 ~
釣りキチ三平を再現#18 〜DAIWA 7125HC〜
キャスティングリール普及への変遷 ~ Compac SIERRA IV ~
フィッシュオリムピックのお手本 ~ Shakespeare 1905 DEUCE ~
いにしえのマシンカットデザイン ~ OLYMPIC WAVE STAR No.50 ~
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この記事へのコメント
まいどですぅ(^^)/
今回もバッチリ決めてますねぇ~
早くドッグフィッシュを釣って下されww
ところで、ムーチングとは、英語でどう書いて、どう言う意味なのでしょうか?
昔から気になってます。
4790は確かに三平ロッドではないですね(^^ゞ
矢口先生が出場されたのが77年8月、KC発売が78年6月、11PMチーム出場は79年8月と考えられますので、三平ロッドは4790以前のカナダダイワ用モデルなのでしょうね。
蛇足ですが、当時ダイワはダービー参加ツアーを開催してまして、費用は32万円だったそうです。
当時の物価から考えると、めっちゃ贅沢ですねぇ(^^ゞ
優勝賞金は750万円でした。
三ちゃんは一躍お金持ちになったのですね(ーー;)
今回もバッチリ決めてますねぇ~
早くドッグフィッシュを釣って下されww
ところで、ムーチングとは、英語でどう書いて、どう言う意味なのでしょうか?
昔から気になってます。
4790は確かに三平ロッドではないですね(^^ゞ
矢口先生が出場されたのが77年8月、KC発売が78年6月、11PMチーム出場は79年8月と考えられますので、三平ロッドは4790以前のカナダダイワ用モデルなのでしょうね。
蛇足ですが、当時ダイワはダービー参加ツアーを開催してまして、費用は32万円だったそうです。
当時の物価から考えると、めっちゃ贅沢ですねぇ(^^ゞ
優勝賞金は750万円でした。
三ちゃんは一躍お金持ちになったのですね(ーー;)
Posted by しん at 2015年09月13日 21:03
>しんサン
ムーチングはスペルはMoochingですね。
Moochがぶらつくとかうろつくって意味だから、ニシンの餌を流しす釣法が、餌をうろつかせるイメージから由来してるんじゃないかと思ってます。想像ですけど…w 三平ロッドはしんサンが言われるように前モデルっぽいですね。ブラウンカラーはダイワのロイヤルシリーズあたりのデザインでかすね。4790-10 1/2はサンシリーズに近いかな。ダービー参加費が32万ですか!? めっちゃブルジョアな設定ですね>< 三ちゃんはユリっぺに高級なシルバーフォックスの毛皮のマフラーをお土産に買ってましたねw
ドッグフィッシュ…。 ドチザメくらいならムーチングロッドで捕れそうです。。。
ムーチングはスペルはMoochingですね。
Moochがぶらつくとかうろつくって意味だから、ニシンの餌を流しす釣法が、餌をうろつかせるイメージから由来してるんじゃないかと思ってます。想像ですけど…w 三平ロッドはしんサンが言われるように前モデルっぽいですね。ブラウンカラーはダイワのロイヤルシリーズあたりのデザインでかすね。4790-10 1/2はサンシリーズに近いかな。ダービー参加費が32万ですか!? めっちゃブルジョアな設定ですね>< 三ちゃんはユリっぺに高級なシルバーフォックスの毛皮のマフラーをお土産に買ってましたねw
ドッグフィッシュ…。 ドチザメくらいならムーチングロッドで捕れそうです。。。
Posted by Fishbone at 2015年09月16日 21:48
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